オーバーツーリズムにどう対応?多言語翻訳の透明ディスプレイによる実証実験も
山内あゆキャスター:
オーバーツーリズムにどんな対策をとっていくのか。
過剰なまでに観光客が集まってしまうと、JR京都駅など普通の交通機関も使いづらくなってしまいます。それから観光地にゴミが増えてしまう問題もあります。
この対策について、日本総合研究所調査部の高坂晶子 主任研究員は「航空便がコロナ前ほど戻っておらず、急激に観光客が戻ることは考えにくい。少しでも混雑緩和を図るため、受け入れ側が準備を整えることが重要」だと話していました。

また、中国以外からも観光客の方が増えたときに、このようなサービスが始まっています。
7月10日から西武新宿駅で実証実験が始まったのが多言語翻訳の透明ディスプレイです。

この透明ディスプレイが使われている駅の窓口で、「ハリー・ポッター展に行くにはどこで降りればいいですか?」と中国語で質問すると、ほぼ正確な日本語が表示されました。
その一方で、駅員さんが答えた日本語は相手の言語に、この場合は中国語に翻訳されて表示されるんです。

つまり、話した言葉の翻訳結果を透明ディスプレイに表示し、コミュニケーションがとれるようになります。
こちらは凸版印刷の技術ですが、英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語など12か国語に対応しています。
元々パーテーションがあって、マスクをしていると相手の声が聞きづらくてコミュニケーションが難しかったですよね。
なので、パーティションに字幕を出してしまえばいいんじゃないかというところからサービスが始まったということです。
