コロナで停止していた中国人の日本向け団体旅行が解禁され、国内では観光客の争奪戦に向けた準備が各業界で着々と進んでいます。
100年以上受け継がれてきた秘伝のタレ。明治43年、1910年創業の千葉県成田市にある折り紙付きの、うなぎの老舗「川豊」です。
あの「川豊」がきょう、新たな店舗をオープンしました。新店舗に選んだのは、成田空港です。成田空港でうなぎ専門店は初めてとなります。
カナダから観光
「(うなぎは)3回食べた。美味しい」
客
「成田の街中は不便だったので、本当にありがたい」
出店のタイミングが良かったと振り返ります。
川豊 伊藤小澄 社長
「今年の春からまた(外国人観光客が)すごく増えてきて、そのタイミングで中国の方がいらっしゃるのは“運命”」
というのも、今月10日に中国で日本への団体旅行が解禁されたばかり。注文の際、中国語を含む5か国語対応のタッチパネルも導入し、中国人観光客の来店に備えます。
川豊 伊藤小澄 社長
「欧米の方、アジアの方、それぞれ最近、非常に良くうなぎを召し上がって頂いて、中でも、中国の方が占める割合が非常に大きい、心待ちにしている」
期待を寄せているのは、飲食店だけではありません。東京・品川にある外国人に人気のホテル。今回の解禁は大きなビジネスチャンスだといいます。
森トラスト・ホテルズ&リゾーツ 白石健太 執行役員
「サービス業界全体として大きなビジネスチャンスになる」
外国人観光客はコロナ禍で5%まで落ち込みましたが、今年春以降、欧米を中心に外国人観光客が大きく回復。7月には、コロナ前とほぼ同じ水準に戻っているといいます。
これに加え、中国人観光客がさらに増えることへの期待。その一方で、ホテル業界としては大きな課題に直面しています。
森トラスト・ホテルズ&リゾーツ 白石健太 執行役員
「人員不足をいかに業界全体でカバーしていくかが重要」
人手不足です。こちらのホテルでは中国人団体客の解禁を見込み、中国語が話せるスタッフを募集し、採用。さらに、こちらのホテルの運営会社では先月、年収ベースで17%という過去最大の賃上げを実施しました。
各業界でインバウンド争奪戦がますます熱を帯びそうです。
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