歴史の舞台「キャンプデービッド」で日米韓会談

小川彩佳キャスター:
まず、今回の首脳会談行われるキャンプデービッドは首都ワシントンから120キロ離れた場所にある大統領専用の山荘です。この場所は2001年、当時の小泉総理とブッシュ大統領がキャッチボールを行った場所です。かなり広くて東京ドーム約10個分あります。

この施設の中には、乗馬コースやゴルフ練習場、テニスコートがあります。大統領が休暇を過ごす場所となっているんですよね。

政治部・外務省担当 宮本晴代記者:
ここは大統領のいわば別荘ということなんですけれども、ここでは実は歴史を動かすような大事な会談が次々と行われてきました。

例えば、冷戦中にアメリカとソ連の雪解けのきっかけになった会談(1959年)とか、中東戦争を戦ったエジプトとイスラエルの歴史的な和平、“キャンプ・デービッド合意”(1978年)もここで話し合われました。
ですので、アメリカ外交を語る上でここは特別な場所と言っていいと思います。

小川キャスター:
この場所で日米韓の3人の首脳が会談を行うことになっています。このキャンプデービットで開催する狙いはどういったところにあるんでしょう。

宮本晴代記者:
この大統領執務室の会議するスペースがそんなに広くないそうなんです。そうしますと、入れる人数が限られてきます。例えばアメリカ政府当局者の間でも会談する部屋にみんな入りたいわけですよね。ですが、席の争奪戦が起きるほど限られたスペースで、プライベート感・親密さが演出できるということなんですよね。

ですので、日本・アメリカ・韓国の3か国は非常に親しくて打ち解けた間柄だということをアメリカが見せたいという意図が強く働いたそうです。

小川キャスター:
特別感というところでいいますと、今回はサミットなどの流れではなく、単独で行われる日米韓首脳会談ということで、またバイデン大統領がこの場所に他の国の首脳を招くのも初めてのことだそうですね。こうした特別扱いというのはどうしてなんですか。

宮本晴代記者:
バイデン大統領は、副大統領だった時代から日本と韓国の2国間の関係を改善させたいという思いを強く持っていたそうです。

韓国でこの春、尹政権が誕生して、その後、日本と急速に関係がぐっと改善しましたよね。そこには実はアメリカの後押しがすごくあったそうです。なぜアメリカはそこまでして日韓の関係を良くしたいのかと言いますと、1つには、やはり北朝鮮への対応ですよね。もう1つ大きいのは、東アジア地域で存在感がある中国にどう向き合うかということですね。

日本とアメリカ、韓国の3か国で一緒に中国と向き合うというメッセージを出したいというのがアメリカ側の特に強い意図があったと言われています。