10月に開かれるかごしま国体まで、あす18日で50日となりました。
国体は競技はもちろん、地域の魅力を生かした「おもてなし」も楽しみの一つです。例えば、前回の栃木国体では、特産の野菜・みぶなを使ったドーナツや会場で点てたお茶などが振る舞われていました。
かごしま国体には、選手や関係者など全国からのべ3万人以上が訪れる見込みで、鹿児島の食をPRする絶好の機会です。「食」でおもてなししようと取り組む人たちがいます。
(試食した人)
「おいしい」
「いかにもお肉を食べているという感じ」
「脂がすごく少ないのかなって」
薩摩川内市の飲食店で開かれた試食会。県内を訪れる国体選手や関係者らを「鹿児島の食」でもてなそうと企画され、県の担当者や関係者らが参加しました。
用意したのは、定番のバーベキューソースや、みそとマスタードを混ぜた珍しい和風ソースを使った4種類のハンバーガー。
メインのお肉は薩摩川内市や日置市などで捕獲された「イノシシ」です。臭みや硬さを感じる人もいるため、香味野菜と一緒にじっくり火を通して細かくほぐし、冷めても柔らかく、小ぶりで食べやすいジビエバーガーを目指しました。
(試食した人)
「食感が違う。初めて食べた。美味しい」
「これまで食べたなかで一番さっぱりしている」
企画したのは峯夕子さんです。日置市の企業「鹿児島ジビエ研究所レイビッグジャパン」の社長で、狩猟免許も持っています。
シカやイノシシは農作物に被害を及ぼすとして、埋められて廃棄されるものが多いのが課題です。人間の都合で駆除されるなら、せめて食材として活用したいと、肉の加工・販売を行っています。
ジビエ肉は、珍しいだけでなく、国体のおもてなしにぴったりな特徴もあると言います。
シカ肉は、牛肉と比べると脂質は6分の1、鉄分は2倍。イノシシ肉の鉄分は豚肉の4倍以上含まれるなど、高タンパク・低カロリーで栄養価も高いジビエは、アスリート向けの食材としても注目されています。
ジビエを手軽に楽しんでほしい―。峯さんとフレンチのシェフ、ハンバーガー店が協力し、半年かけて試作を重ねてきたジビエバーガー。試食会での反応に手ごたえを感じています。
(レシピを考案 武田大志シェフ)「多くのジビエバーガーを出されている店は、パテというハンバーグ状のものが多いが、ほぐしたものは今まで食べたことがなくて。どこにもないということがすごく売りなのかなと思う」
(ジビエバーガーを企画 峯夕子さん)「食べてみて、豚でもなく牛でもない、(他のお肉では)出せない食感だと思うので、とてもおいしくなっていると思う」
試食会から10日後、国体100日前の記念イベントが開かれました。子どもたちによるダンスの披露、ラグビーやウエイトリフティングなどの体験が行われました。
会場の飲食店エリアには、峯さんの姿も。試食会でも好評だった和風味のジビエバーガーなどを、2個セット・1000円で販売しました。
(ジビエバーガーを食べた人)
「うま!牛肉みたいな感じでおいしい(Q.ジビエ臭さは?)全然ない。柔らかい、肉も」
「珍しい、初めて食べた。あっさりしている、でも肉肉しさはある」
あいにくの雨で想定より少なかったものの、130セットが売れました。
(峯夕子さん)
「食べたお客さんがおいしいよってもう1回買いに来てくれていたので。うれしい」「鹿児島のジビエを食べていただいて、ジビエのおいしさを分かっていただきたい」
工夫を凝らしたおいしいおもてなしで、国体を盛り上げます。
10月の国体では、日置市や薩摩川内市の会場で販売できるよう進めていくということです。
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