国内有数のサンマの水揚げ量を誇る宮城県の気仙沼港で17日、大型漁船が、北海道沖でのサンマ漁に向け一斉に出港しました。
気仙沼港から出港するのは大型サンマ船11隻で、岸壁には船を見送ろうと乗組員の家族や市民が大勢集まり、旗を振るなどして大漁と航海の安全を願いました。

気仙沼港のサンマの水揚げ量は、2018年には1万7280トンでしたが、4年連続で不漁が続き、去年は2265トンとなっています。

調査機関からは、海水温の上昇などにより「今シーズンも、去年同様きびしい」と予測が出されていますが、真剣な顔つきの乗組員たちは「いざ大漁」と意気込んでいました。
第81豊清丸 中舘捷夫漁労長:
「我々、漁師はこの暑さに負けず、色々の要素をバネに大漁めざし母港の気仙沼に水揚げすることで地域に貢献したい」

乗組員の家族:
「初めて旦那が漁船に乗るので、全然状況が、わからないけど何ヶ月、離れ離れになるけど、無事にいっぱい取って、帰って来れればと思う」

五色のテープをなびかせ旅だった大型漁船11隻は、北海道の釧路や花咲の港へ向かい、解禁日の8月20日から漁場へ出る予定です。
サンマ漁は12月初旬まで続きます。