回転ずしチェーン最大手「スシロー」がCMで宣伝していた限定商品が、実際にはほとんどの店で食べることが出来ない状態だったことが分かりました。消費者庁は「おとり広告」にあたるとして措置命令を出しましたが、消費者からは厳しい声があがっています。

■「スシローに来たのにうにがない!」


「匠のしごとで、新物うにはもっと、うまくなる」

これは、回転ずしチェーン最大手「スシロー」を展開する「あきんどスシロー」のキャンペーン広告。ほかにも、「豪華かにづくし」などとうたっています。


しかし消費者庁は9日、これらの広告は“おとり広告”(景品表示法違反)にあたるとして、「スシロー」に再発防止を求める措置命令を出しました。

消費者庁・公正取引委員会
おとり広告として認定されました」

調査を担当した公正取引委員会によりますと、「あきんどスシロー」は、2021年9月から12月にかけてウニやカニなど、3種類の寿司のキャンペーンをテレビCMやインターネットで宣伝。
しかし、その商品を1日以上販売していなかった店舗が全体(約600店舗)の9割に上ったということです。

消費者庁・公正取引委員会
「シェアでみると業界で1位の事業者である。本件の不当表示が一般消費者に悪影響を与えた程度は非常に大きなものであった」

2021年9月、ネット上にはこんな書き込みが…


ネットの書き込み
「またうに3種盛りが食べられなかった…1回目は準備中・2回目の今日は入荷していない…なんでだよー!!」
「スシローに来たのにうにがない!あんなにCMしているのに酷い」

利用客は今回の件について、どのように受け止めているのでしょうか。

スシローの客
「人気のものは売り切れることがスシローだとあるので、いつものことなのかなと」
「知らない間に被害にあっていた可能性はありますね。でも普通に食べに来ている分には疑わないから気づかない」

また、2021年3月末までスシローで働いていたという元従業員は、過去にも広告の商品を提供できなかったと証言します。

スシロー元従業員
「お客様に『店内広告で表示されているのにタブレットで注文ができない』と。店長に聞いたら『入荷できていないから申し訳ございません』という形で。“おとり広告”って日常的に聞く言葉じゃないので、調べてみたら、こういうことだったらあったかもしれない、と」

今回の措置命令に対し、スシローは「ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」などとコメント。

なぜ、提供できないのにもかかわらず広告を掲載し続けたのでしょうか。

スシロー
「販売予想数量として十分な在庫を用意しておりましたが、お客様より予想をはるかに上回るご愛顧をいただいた結果、早期に完売する店舗が発生してしまいました」