中古車販売会社「ビッグモーター」の店舗周辺の街路樹が枯れた問題で、神奈川県内の2店舗で当時の店長が除草剤を撒くよう従業員に指示していたことがわかりました。

神奈川県では、県が管理する道路沿いにあるビッグモーター平塚四之宮店と藤沢店、横須賀店の3店舗で店の前の街路樹が枯れて倒れる危険性があったため、県が木を伐採しています。また、旧平塚店の前に植えられた街路樹が無断で伐採されていたことがわかっています。

ビッグモーターの石橋光国副社長らはきのう夜、神奈川県庁を訪れ、この4店舗について調査結果を報告しました。

報告を受けた県によりますと、平塚四之宮店と藤沢店で木が枯れた時期に店長だった2人に聴き取り調査をしたところ「店員に除草剤を撒けと指示した」と回答したということです。

このうち、平塚四之宮店の元店長は「敷地内の駐車場などに除草剤を撒けと言ったつもりで、歩道まで撒けとは言っていない」と説明しています。また、この2店舗では同じ市販の除草剤を月に1、2回撒いていたということです。

一方、横須賀店については、複数の元店長が「除草剤を撒くような指示をしたことはない」と答え、旧平塚店は店長を勤めた社員が全員退職し、調べることができなかったということです。

ビッグモーター側は神奈川県に対し「除草剤の散布や木の伐採を本社が各店に指示したことは無く、各店長が判断したのではないか」と説明し、4店舗の前にある街路樹について、原状回復する意向を示しました。

神奈川県は土壌調査の結果をふまえ、被害届の提出も視野に警察に相談することにしています。