J1昇格争いに食らいつくJ2・大分トリニータは8月16日、守護神・高木駿選手がJ1・北海道コンサドーレ札幌に完全移籍することを発表し、夕方、記者会見を開いた。
「まだまだ高いレベルに行ける」
「ずっと大分にいるんだろうなって人生設計含めて思ってました。でも34歳でJ1のコンサドーレという素晴らしいチームから話をもらえてサッカー選手として自分はまだまだ高いレベルに行けるんじゃないかと思いました」
サポーターから応援歌で「俺たちの高木駿」と歌われるほど愛された男は、クラブ公式Youtubeで中継された冒頭あいさつで15分にわたり熱い思いを語った。
「思いがありすぎて何を話していいのかわかんなくなっちゃってますけど。とにかくみんなに伝えたいのは、もう感謝でしかないし、本当にこのチームが僕を成長させてくれたという思いで、本当に今回の移籍に関してもう感謝の言葉でいっぱいです」

今シーズン、ケガに苦しんでいた守護神が帰ってきたのは、チームがJ1昇格プレーオフ圏外に落ち、きっかけをつかめないでいるときだった。第29節・山口戦は下位に対し2-2、終盤までリードを許す不甲斐ない試合にサポーターから厳しい言葉が飛ぶ中、3か月ぶりにベンチ入りした高木がともに戦おうと熱い言葉をかけたことでチームとサポーターは一丸となった。
「トリニータは、本当にサポーターと真摯に向き合える。山口戦の後に僕がサポーターに話をさせてもらいましたけど、選手たちにもあんな姿を見て、いろんなものを感じてもらいたかった」