ホーム2か月ぶりの白星 サポーターと喜びを爆発

続く第30節・藤枝戦(12日)ではスタメン出場。得意の飛び出しや最後列からビルドアップに参加して攻撃を組み立てるなど持ち味を発揮し、チームは9試合ぶりの無失点で勝利。リーグ戦4試合ぶり、ホームでは約2か月ぶりの白星をあげて、レゾナックドーム大分に集まった1万1千人のサポーターと喜びを爆発させた。

「久しぶりにスタメン復帰して、もうサポーターのものすごい声援を聞いて、ウォーミングアップの時点で絶対今日は勝てると思いました。選手たちにも『勝てる気しかしないからとにかくいつも通りやって勝ちに行こう』っていう話をして、実際素晴らしいゲームができて勝つことができました」

「俺たちの高木駿」とともにJ1昇格へ駆け上がるー。

サポーターが誰しも期待に心を弾ませた矢先の出来事だった。

突然のオファー そして…

「藤枝戦の次の日(13日)に札幌から正式にオファーが来ました。オファーが届いた次の日がオフだったので家の中でずっと考えていました。決めたのは月曜日(14日)の夜です。札幌は監督がミシャさん(ミハイロ・ペトロヴィッチ)で特徴的なサッカーをするし、魅力的で僕に合うだろうと思った。大卒でプロになってからすべて日本人の監督だったのでそこも魅力でした」

Jリーグの移籍期間の終了が迫る中、常にトリニータのためにプレーしてきた高木が一日にして大きな決断を下した。

「大分で自分がしなきゃいけないこととか、自分の立ち位置とか、自分が抜けたらどうなるかとか考えた。責任も感じるし、期待してもらってること、どれだけたくさんの人に愛してもらってるかとかも自分で十分理解してるつもり。でもやっぱり最後はサッカー選手として。人生の中でサッカー選手やれる期間っていうのはすごく短くて、その中で輝ける時間っていうのは、かなり少ない。より輝けるのはどこだろうっていうのを考えた中での決断です」