マダニに足をかまれた80代の女性が発熱や下痢の症状を訴え、福岡県内の医療機関で死亡したことが16日、わかった。マダニに刺されることにより感染するダニ媒介感染症に感染していたことが判明した。
◆発熱や下痢の症状が続き12日後に死亡
感染したのは、福岡県南部のうきは市に住む80代の女性。今月1日にマダニに足をかまれて医療機関を受診。発熱や下痢の症状が続いたため入院し、13日に死亡した。海外への渡航歴はないという。福岡県保健環境研究所が検査したところ、SFTS重症熱性血小板減少症候群の感染が確認された。
◆SFTSは犬や猫を介した感染もある
SFTSは感染症法では四類感染症に位置付けられ、主にウイルスを保有しているマダニに刺されることにより感染する。厚生労働省によると、潜伏期は6~14日。発熱や嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血の症状があり、ときに腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴う。SFTSウイルスに感染した犬や猫に咬まれたり、血液などの体液に直接触れることで感染することも報告されている。
◆ 草の茂った場所は長袖・長ズボンを推奨
SFTSの感染者数は、2013年に国内で報告されて以降、報告数は年々増加傾向にある。厚労省は、草の茂ったマダニの生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するようなものは履かないよう呼びかけている。
注目の記事
DV被害者の証言「お前、逃げられると思うなよ」子ども3人を連れてシェルターへ…精神的にも経済的にも支配され孤立 被害者を守るワンストップの支援の必要性

“しゃっくり” は人間がかつて魚だった名残り?「横隔膜のけいれん」は間違いだった 見過ごせない重い病気のサインにも

“頼ることも大事” 共働きや高齢者世帯の増加で市場は10年で6.2倍 忙しい日々を支える家事代行

年間2500円の節約効果 猛暑を共に過ごした『エアコン』のフィルタークリーニングと内部乾燥で冬も快適に

「なんで飲んだんですか?」「のど乾いちゃって…」 警察の取り締まりに密着 飲酒運転の人身事故が全国ワーストの山梨

「警察官が、鉄砲で撃たれました」110番の音声記録…銃声、うめき声 緊迫した様子 明らかに。 遺族の訴え退けた翌日公開 奥田交番襲撃事件 富山地裁
