山田洋次さんのもとで助監督などを務めた倉敷市出身の映画監督・平松恵美子さんが、故郷を舞台にした映画製作を計画しています。きょう(16日)、撮影予定地の倉敷美観地区で、撮影クルーによる下見=ロケハンが行われました。

「セリフ『だからあいつを応援するため約束を守って花火を上げたい。そういうことじゃろ』はい、足をとめる!」

倉敷市出身の映画監督で、脚本家の平松恵美子さんです。

平松さんは映画「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」などで監督や脚本を手がけてきた山田洋次さんのもとで映画製作に携わってきました。

(平松恵美子さん)「美観地区は子どものころにセミをとりにきたり懐かしい場所。懐かしいというより、これをどう撮影したらどう見えるかはまた違うので」

今回、平松さんが製作する映画のタイトルは「蔵のある街」。

倉敷のまちで花火を打ち上げるために奔走する若者の姿を描く作品です。

きょう(16日)はロケハンを行い、平松さんら制作スタッフは撮影予定地の阿智神社や美観地区を巡りました。

(平松恵美子さん)「若者達が何か夢を持って本気で何かをしたいなと思ったときに、大人たちが肩を押してやれる。(倉敷が)そういったまちだよってことを伝えられたら」

平松さんは今後、映画のパイロット版の製作を行うことにしていて、来年に本編の完成を目指しているということです。