台風7号は15日午前5時前に和歌山県・潮岬付近に上陸し、この後、近畿地方を北上する見込みで、気象庁は、東日本や西日本で土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風に厳重に警戒するよう呼びかけています。

15日は引き続き、近畿や東海、四国、中国地方、関東甲信で線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

台風7号は15日午前6時には潮岬付近にあって、時速10キロで北西に進んでいると推定されます。

中心の気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。


台風の中心から離れた所でも猛烈な風が吹き、猛烈な雨や非常に激しい雨が降るおそれがあります。

長野県内は中部と南部で雷を伴った激しい雨が降り、南部では15日昼前から夜遅くにかけて、非常に激しい雨の降る所もある見込みです。

気象台は長野県中部では15日夕方まで、南部では15日夜、土砂災害に警戒するよう呼びかけています。

また、南部では昼前から夜遅くにかけて、河川の増水、低い土地の浸水にも十分な注意が必要です。

15日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、長野県南部50ミリ、中部30ミリ、北部20ミリとなっています。

16日朝6時までの24時間には、多い所で長野県南部で180ミリ、中部で80ミリ、北部で40ミリの雨が予想されています。

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。


15日から16日にかけて、長野県内では最大風速13メートル、最大瞬間風速25メートルの風が予想されています。

気象台は、15日昼すぎから16日夕方にかけて、強風による果実の落果など農作物や農業施設の被害のほか、倒木などによる停電や交通障害に注意を呼びかけています。