78年前の8月13日、長野県長野市で47人が犠牲となった長野空襲を後世に語り継ごうと、集いが開かれました。

長野市で開かれた集会にはおよそ90人が参加し、はじめに黙祷をささげて犠牲者を追悼しました。

長野空襲があったのは1945年8月13日。

長野駅や長野飛行場などがアメリカ軍の爆撃を受け、47人が死亡しました。

集いでは、当時13歳で空襲を経験した男性が、家族で避難した際の様子を語りました。

北澤理一さん(91)「山の上から見ていますと、至るところで火の手が上がって燃えていく。おふくろが『もうこれで長野は全滅になるかもしれない』とつぶやいていたのを覚えています」

参加した人たちは真剣な表情で、貴重な証言に聞き入っていました。

当時を知る人たちが高齢となり、何が起きたかを話せる人が少なくなる中、主催者は戦争を繰り返さないためにも、当時の証言を語り継いでいきたいとしています。