シンガーソングライター・吉田拓郎さんが、鹿児島市の谷山で過ごした小学生時代の思い出を歌った曲「夏休み」。その歌碑が、母校の谷山小学校に完成しました。


(谷山小児童合唱)「♪それでも待ってる夏休み」

(城光寺アナウンサー)「吉田拓郎さんの『夏休み』の歌碑は寄付金で建てられました。歌碑には1番から5番までの歌詞が刻まれています」

「結婚しようよ」などのヒット曲で知られる吉田拓郎さんは伊佐市大口生まれの77歳で、小学2年生まで鹿児島市の谷山ですごしました。ヒット曲「夏休み」の歌詞は、拓郎さんが谷山での少年時代を思い出しながら書いたといわれています。

♪麦わら帽子はもうきえた たんぼの蛙はもうきえた それでも待ってる夏休み


式では、寄付金を集めた「夏休みプロジェクト」の代表が吉田拓郎さんからのメッセージを代読しました。

(吉田拓郎さんからのメッセージ)「担任の先生は宮崎静子先生というきれいな先生でした。体が弱かった僕に本当の姉さんみたいにやさしくして下さいました」


2番の歌詞には、当時のあこがれの先生も出てきます。

♪姉さん先生もういない きれいな先生もういない それでも待ってる夏休み

「姉さん先生」「きれいな先生」というのが、1年と2年の時の担任の宮崎静子先生です。

(吉田拓郎さんからのメッセージ)「この曲の中に出てくる『姉さん先生』は宮崎先生です。谷山小学校と姉さん先生は僕の中で永遠に生き続けています」

宮崎先生は9年前に亡くなりましたが、長女が除幕式に姿をみせました。

(宮崎先生の長女 福迫厚子さん)「拓郎さんも母のことを本当に思ってくださっていたんだね、ありがたいね、ということを(母に)伝えたい」