駅舎がお試し住宅に!愛称は「#さんちゃんち」
実はここ、元は山陰線・JR三見駅の駅舎でした。萩市が4月に駅舎を改装し、"お試し住宅"を整備しました。愛称は「#さんちゃんち」。広さおよそ60平方メートルの1LDKです。
萩市おいでませ、豊かな暮らし応援課・長嶺皓介さん
「実際に萩市に一定期間滞在頂きまして、萩市の風土であったり、そういったものを肌で感じて萩市への移住の足がかりにして頂けたらなと思います」

京都に住む後藤晋也さんと洋子さん夫婦は1週間、駅舎暮らしをしました。

後藤晋也さん
「将来的に萩に住んでもいいなっていうふうな事は夢で話しはしていたんです」
後藤さんは、自転車関連の情報を発信するWebライターです。今年春、洋子さんが職場を定年退職したのをきっかけに、萩市に移住することを決めました。滞在中は、家を建てるため工務店と打ち合わせをしました。

妻・洋子さん
「主人の方からそういうことを言ってきたのでそうなの?みたいな感じで考えてみた時に、萩のよさを再確認したって感じです。食べ物おいしいし」
駅舎の雰囲気を残して改装
JR三見駅の駅舎は1925年に建設されました。老朽化を理由に、JRが解体を検討していましたが、無償で譲渡すると提案があり、市は「お試し住宅」として活用することにしました。玄関には落雷から信号や通信機器を守ってきた「保安器」を残し、駅員の仮眠室に使っていた場所を、寝室として琉球畳の和室にしました。
晋也さん
「夕方に学生がたくさん乗った電車が目の前に止まるんですね。駅舎にあるから目の前に止まって。手を振ったら向こうも手を振り返してくれたりとかですごく楽しかったですね」