仙台市役所本庁舎の解体が9月から始まるのを前に11日、見学ツアーが開かれ、参加者が半世紀の歴史を振り返りました。

ガイド:
「『ここに化石がありますよ』という表示がありますので、ぜひ皆さま見ていただければと思います」

仙台市役所の建築見学ツアー。解体を前に、庁舎の建築物としての特徴を学びながら歴史を振り返ってもらおうと開かれたもので、午前のツアーには30人が参加しました。

1965年に竣工した市役所本庁舎は、老朽化による建て替えのため9月から建物の解体が始まります。

参加者は、建物の設計やデザインについて説明を受けながら議会棟や8階の屋上などを見学しました。

熊谷望那キャスター:
「こちらは市役所の電光時計の裏側です。高さ3.4m、横幅3.7m、220個の電球が使われており、内部構造はむき出しの状態になっています」

参加者は、普段は見ることのできない庁舎の裏側に興味津々の様子でした。

参加者:
「いろいろな手続きとかで来るのに知らないことが多いということと、私はここの生まれなので、思い出が大きくなった気がしてすごく嬉しい」
「施工された業者や職員の方々の苦労を推量することができた」

庁舎の設計秘話も語られ、参加者は58年の歴史に思いを馳せていました。