台風6号から変わった熱帯低気圧の影響で高知県内は局地的に激しい雨が降っていて、仁淀川町と越知町に避難指示が出ています。
朝鮮半島付近にある熱帯低気圧に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込み県内では大気の状態が不安定となっています。いの町本川では、降り始めからの総雨量が969ミリと平年の8月1か月分の雨量を上回ったほか、10日の雨量が516ミリと8月の観測史上1位を更新しました。
11日朝も県中部を中心に局地的に激しい雨が降っていて、越知町と仁淀川町には土砂災害警戒情報が発表されています。仁淀川町では池川・大崎地区の2563人、越知町では野老山(ところやま)地区の152人に避難指示が出されています。
仁淀川町などによりますと10日昼過ぎ、池川地区で買い物をした後歩いて帰宅していた80歳の女性が風にあおられて転倒し、顔面を打撲するなど重傷だということです。
12日午前6時までに予想される24時間雨量は中部・西部で150ミリ、東部で50ミリとなっています。気象台は引き続き土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。JR土讃線は窪川ー阿波池田間で運転を再開しましたが、予土線は窪川ー江川崎間で運転を見合わせています。