東日本大震災の発生から11日で12年5ヵ月です。宮城県石巻市の寺では、遺族の心の拠り所となる大仏の建立に向けて、縮小版の仏像のお迎え式が行われました。

石巻市門脇町の西光寺で行なわれた式には、震災犠牲者の遺族ら30人余りが出席し、念仏を唱えて、高さおよそ40センチの石こう製の仏像を迎えました。

この寺では、全体の高さが5メートルにも及ぶ阿弥陀如来座像を建立する、「いのり大佛プロジェクト」が進められています。

今回、山梨県から運び込まれた仏像は、実際の大佛の6分の1のサイズで、完成に向けて意識を高めようと作られました。

西光寺 樋口伸生住職:
「大切な愛情を持って自分が一生懸命生きていくときに、世の中に支えになってくれるものがない。(大佛と)本当の信頼のある関係になってほしい」

西光寺 樋口伸生住職

遺族の心の拠り所となる「いのり大佛」は、震災遺構の門脇小学校のそばに3年後を目標に建立される予定です。