酒のつまみとしても人気の「ミックスナッツ」。
これにひと手間かけ、年間1億5000万円を売り上げる大ヒット商品を生み出した会社が、島根県松江市にあります。
そのガッチリな「ひと手間」とは…。


一見普通に見えるアーモンドやピーナッツ。これ、ただのミックスナッツではないんです。

スナハラ燻製所 砂原誠社長
「燻製のナッツになりまして、雲南市の桜のチップを使って燻製にしています」

島根県雲南市の桜チップを使って丁寧に燻製された、その名も「スモークナッツ」。
製造・販売を手掛けるのは、松江市にある「スナハラ燻製所」です。

スナハラ燻製所 砂原誠社長
「(卸業で)元々、自社製造をしたことがなく、どういったら製造できるのだろうかと四苦八苦して、1年半かけて製品化出来た」

2代目の砂原誠社長。この会社は、乾きものおつまみの卸問屋として1968年に創業。12年ほど前に、知人から「スモークナッツ」の存在を聞き、おつまみの自社製造に舵を切りました。
そして1年半の試行錯誤を重ね、製品化に成功しました。

スナハラ燻製所 砂原誠社長
「当時、燻製ナッツはほとんど知られておらず、展示会でも、あっナッツかという雰囲気だったが、食べてもらうと好感度が高かったこれはいけるという手ごたえを感じた」

発売から数年で、大手食品卸会社からプライベート商品の受注を獲得。徐々に売り上げを伸ばし、今や…。

スナハラ燻製所 砂原誠社長
「10年前は年間40万ぐらいの売り上げだったが、ようやく10年を迎え、なんとか1億5000万ぐらいの売り上げ。もう少し伸ばしていけると思っている」

年間1億5000万円を売り上げる大ヒット商品となっています。

記者
「この扉は全部燻製機?」
スナハラ燻製所 砂原誠社長
「そうですね。こちらに10台あり、奥にもう10台ある。ナッツが1台あたり35キロぐらい入るので、1回10台稼働すると350キロ1日2回ぐらいやっている」

去年の夏、松江市宍道町に新工場を建設。20台の燻製機を使い、香りや風味をしっかり出すため、じっくり3時間燻製します。

スナハラ燻製所 砂原誠社長
「(今後は)色々な食材を燻製して、ナッツ以外のおいしいものを作っていきたい」

スモークナッツは、松江市内のスーパーや、スナハラのネットショップからも購入できます。