米坂線復旧への道のりは?続く模索

【村上市荒川地域在住 森川信夫さん(81)】
「現状に戻す、これは国の責任だと思いますよ。例えばこの辺の国道だとかであればすぐ直すわけですよ」

村上市荒川地域在住 森川信夫さん(81)

森川さんは、今後の国やJRの方向性が地域の希望に合わなかった場合を危惧します。

【村上市荒川地域在住 森川信夫さん(81)】
「上(国・JR)から、本当にいい方向だったらいいけど、そうでなかった時に、その方向性を自治体の首長含めて、了解ができないんじゃないかと…皆さんが共通した意識を持ってもらわないと進まない」

関川村の加藤村長によると、この1年で「絶対復旧」「バス転換」「行政サービスに影響するなら復旧断念はやむを得ない」といった声が寄せられるなど、住民の考えも様々だそうです。

実際に、只見線のような復旧した例があれば、全国的には、バス転換や廃線となった例もあります。議論は様々ですが、すぐに復旧へと向かわない理由は、人口減少やマイカーへの転換などを背景とした利用者減少・不採算と言えます。そうした社会の変化で、マイカーを待たないなどの“交通弱者”が、移動手段を失ったり、不便さを感じたりしてはいけません。今後の米坂線など地域公共交通をどうしていくかについて、地元住民の声も聞きながら関係機関が動いていく必要があります。

豪雨から時が止まったままの米坂線。復旧への道筋は見えてくるのでしょうか。そして住民の意欲やアイデアの生かし方とは?これからも模索は続きます。