自宅でも学校でもない、子どもたちの「地域の居場所」が佐久市に誕生しました。
少子高齢化が進む地域の中で大人が集える場所も目指します。


夏休み中の子どもたちが佐久市のとある場所に集まってきました。

スーパーの空き店舗を利用して、8年5月に開店したこどもたちの居場所、「ごじげん」。

「ごじげん」の利用は無料ですが、決まりになっているのは「手紙を書くこと」。

運営費の一部は地域の人などの寄付で賄っていて、そのお礼に感謝の言葉を綴ります。

手紙を書くと、チケットが入ったかごが受け取れます。


チケットは200円分の駄菓子と交換できる仕組みです。

この場所を開いたのは、花里紗世(はなざとさよ)さんと、そのパートナー、カトーコーキさん。

7年前に地元に戻った花里さんは、美容室を営む中で、地域の活気が失われつつあることを知りました。


花里紗世さん:                                「お年寄りが増えてきて子どもが減ってきたよねっていう話はすごい聞いていまして、それだけでなく集まれる場所が少なくなってきたなっていうのを耳にしたときに私ができることはないかなって」

特に決まりごとはなく、子どもたちは思い思いに過ごします。

「ごじげん」では子どもたちがチケットと駄菓子を交換するだけでなく、一般のお客さんも買い物をすることができます。

中には、自発的にお手伝いをする子も。


子ども:                                               「袋入れますか」                                        「普通に接客するのも楽しいし知ってる人と一緒にしゃべったりできるしそれが楽しい」

花里さんは、定期的に地域のお祭りや寄り合いなどを開いていて、大人も集える場所を目指しています。

花里紗世さん:                                                      「特にご年配の方たちって色んな知恵をお持ちなので子どもたちに伝えてもらったり、また逆に子供からの新しい知識や情報をお話していくつながりの中でそういうものを共有できてけば、もっともっと近づけて一緒にいて楽しい空間というものができていくのかなって思います」