大学ジャーナリスト石渡氏「『隠れ田中派』に足を引っ張られたんじゃないか」

―林理事長になぜ知らせなかったのか。二つ考えられます。一つは内部で解決しようとした。二つ目は「隠れ田中派」、田中前理事長のことです。足を引っ張られたんじゃないかということです。日大は2018年に悪質タックル問題のときが田中前理事長。2021年に脱税容疑で逮捕、辞任、有罪判決で、後を受けて林真理子さんが理事長になりました。組織刷新を宣言して改革の真っ最中だったというところです。

石渡嶺司氏: 一つ目は、よく言えば「内部で解決しようとした」ですけど、悪く言えば「隠蔽」です。これはこれでマネジメントとしてかなり問題があります。二つ目は、今の林理事長は田中カラーを一掃すべく理事長にあえて就任されたという方です。実際に日大改革というのを相当進められているのですが、逆に言えば、未だに田中前理事長を良しとする職員というのが一定数残っていて、そういった「隠れ田中派」からすれば、田中前理事長を支持している、というよりは信奉していると言ってもいいでしょう。何かあれば林理事長の足を引っ張ってやれということで、情報の目詰まりを起こしてしまった可能性は、私は否定できないと見ています。

―林理事長は8日午後3時から会見します。何が語られるのか、どのあたりがポイントだと思われますか。

石渡嶺司氏: まずは12日間なぜ違法な薬物とおぼしき物を保管し続けたのか。誰が誰に何を命じたのか、あるいは情報伝達はどのようなものだったのか、そのあたり真相を明らかにすべきだとみています。(2023年8月7日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

◎石渡嶺司氏(大学ジャーナリスト 全国の大学500校以上を見て回って教育問題・組織運営などについて執筆・評論を行う)