身長をカバーするため岡田選手が培ってきたのが、この「強靭な筋力」。

3年間で増えた体重は4キロで高く跳ぶために必要な、より難易度の高いポールを使いこなせるようになりました。

さらに注目は「空中動作」。

踏切後、ポールの反発に合わせて、素早く、足先から全身を垂直に持ち上げ、バーを越える体勢になります。

優れたバランス感覚に加えて強化してきた筋力が生かされ、真上に高く浮き上がる、しなやかな跳躍が岡田選手の最大の武器です。


佐久長聖高校陸上部・岡田莉歩選手:                                       「筋力がついたことで体幹周りだったりとか安定する部分がでてきて、一番は体がコントロールしやすいというかこの動きをしたいという時に出せる力が大きくなってきたかなと思う」

競技は終盤を迎え、岡田選手は順調にバーの高さをクリアしていきます。

続くバーは3メートル90。

ここまで残った選手は2人、優勝を争う一騎打ちです。

相手選手は1回目で成功。

続く岡田選手は、これまで何度も成功させてきた高さでしたが1回目2回目とも失敗。

3回目、これが最後の挑戦です。

跳ぶことはできず、結果は、2位でした。

こらえきれない悔しさ、かなわなかった全国制覇でしたが得たものもありました。

佐久長聖高校陸上部・岡田莉歩選手:                                                     「ここでしか経験できない強い悔しい気持ちなので、今の悔しい気持ちを絶対に忘れないでできることなら今から次に向けて動きたいという気持ちです」