平和への願いを込めて鐘を鳴らす催しが金沢市内の寺で開かれ、ロシアによる侵攻でウクライナから避難している僧侶の男性が講演しました。
「平和の鐘を鳴らそうinいしかわ」は、石川県ユネスコ協会が去年から開いていて、金沢市東山の本光寺にはおよそ20人が集まりました。
ロシアによる軍事侵攻でウクライナから逃れ、現在は羽咋市に身を寄せる僧侶のセルゲイ・フィロネンコさんは「ロシアはウクライナの国家や歴史、文化をまで否定した」と非難したうえで、事態の収束には国際社会の理解と支援が必要だと訴えました。
5日はウクライナから避難している家族5人も参加し、次々と鐘をついて平和を祈っていました。

フィロネンコさんは「私は僧侶なので、人を殺すことには反対だが、ウクライナは抗戦するしか手立てがない。そのためには国際社会の政治的な支援と精神的な支えが必要だ」と語りました。
催しは終戦の日の15日にも、金沢市野町の願念寺で開かれます。