15年前、取材中の女性記者が長崎市の幹部から性暴力を受け、長崎地裁が『市におよそ2千万円の賠償を命じた判決』について、田上 富久長崎市長は7日、「判決を受け入れる」と表明しました。



田上市長:
「この度は多くの皆様にご迷惑をおかけし、ご心配をおかけしました。申し訳ありませんでした」


7日午後5時から開かれた長崎市の会見です。
田上市長は市に賠償を命じた判決の受け入れを表明し「判決を機に職員の認識向上はもとより、性暴力の根絶、ハラスメントの防止を推進し、人にやさしい町・長崎の実現を目指す」との考えを示しました。

田上市長:
「今後控訴して争いを続けるよりも、長崎市として反省の上必要な見直しを行い、また原告にもこれからの活躍に向けて、未来のために歩みを進めて頂くべきではないかと考え、控訴を行わないと決断した次第です」

田上市長は一定期間給与を減額するほか、原告に直接謝罪する意向も示しました。


今回の判決では、元部長の性暴力が”取材協力という職務”に関連するとされたほか、使用者である市に原因と責任があること、また『二次被害を防ぐ注意義務違反』があったことも認定。
長崎地裁は市におよそ2千万円の賠償を命じる判決を言い渡し、控訴期限は今月13日となっていました。