酒蔵がない東御市で初めてオリジナル銘柄の日本酒を造った男性が、直売所をオープンさせました。

柳澤謙太郎(けんたろう)さん:                                                 「カウンターに並べているのは全部僕らのお米でできたものです」

東御市の米農家、柳澤謙太郎さん。


4日、自宅の土蔵を改修した直売所「坐(くら)」を開店しました。

店にはオリジナルの日本酒をはじめ、自社生産の酒米を使って造られた酒など17種類が並びます。

地元の八重原(やえはら)地区でおよそ20年にわたって米作りに携わってきた柳澤さん。

より日本の文化に根差した仕事をしたいと酒米も育て、県内8つの酒蔵と契約しています。

松本市の大信州酒造に醸造を依頼してオリジナルの純米大吟醸を完成させました。

「天土(あまつち)」は品格のある調和のとれた味わいで、「坐(くら)」は甘みや渋さを含んだ複雑な味わいが特徴だということです。


柳澤謙太郎さん:                                             「より多くの人に日本酒の魅力をもっと知ってほしいですし、酒蔵のためになるような日本酒の価値をあげる取り組みを今後もしていきたい」

「坐」では販売のほかに予約制で料理と一緒にお酒を楽しむサービスも提供していて、柳澤さんは、こうした場を通じて日本酒の魅力を発信していきたいと話しています。