▽福光屋 福光太一郎専務
「金澤という商品、300mlで2000円という価格なんですが非常に好評いただいています。」

こう話すのは金沢市の酒造メーカー「福光屋」の福光太一郎専務。
工場に併設する店舗には1升瓶や4合瓶にまじって、300ミリリットルの小瓶が数多く並び、中には180ミリリットルの1合瓶のセット「ちょいボトル6本セット」まであります。この商品も売れ行きは上々と言います。
▽福光屋福光太一郎専務
「300mlですと看板商品の“加賀鳶極寒純米”は5年で2割弱売り上げが伸びました」
福光屋の日本酒の製造量は一升瓶にして年間110万本。これは県内の酒蔵でトップ、全国でも18位の製造量を誇ります。

そして今、力を入れているのが300ミリリットルの小瓶での商品展開。日本酒の全製造量のうち11%を占めるまでになり、この割合も他の酒造メーカーより多いと言います。
▽福光屋福光太一郎専務
「日本酒をこれまで飲まれてなかった方々が導入としてお試しで買ってみるということで小瓶が売れていることが重要な一つかなと思います。」
「我々としてはありがたくて、300mlで飲んでみておいしければ次、大きいサイズ買おうということになると思いますので」
製造コストの面では小瓶の方がかかるという難点もありますが、愛好家の裾野を広げるためには、手頃なサイズで楽しめる小瓶の普及が、今後のカギを握ります。

さらに小瓶には、若い世代をくすぐる別の魅力もありました。