那覇から飛行機で約30分、沖縄本島の西に位置する久米島。美しい海やダイナミックな自然など人気観光地の一つです。人口7000人程度の島で知らない人はいない「名物ラジオDJ」に久米島の魅力を案内してもらいました。

名物DJ『マンデー』が案内する久米島の魅力は

「時刻は11時を回りました。FMくめじま89.7MHz、久米島町具志川改善センター2階、FMくめじまのスタジオより…」

心地のいい声で、何やら話はじめた男性。この方こそが島で知らない人はいない有名人・宇江城久人さん。FMくめじまのラジオパーソナリティーで、島の人たちからマンデーの愛称で親しまれています。

マンデーさんは久米島生まれ久米島育ちの56歳。大学進学を機に一度島を離れましたが「地元に恩返しがしたい」その思いから35歳の頃帰郷し、2012年FMくめじまの開局当初から、パーソナリティーを務めています。

マンデーさん
「外から見る久米島ってすごくいいところだなと、島をどうにか変えていきたい、島を全国色んな方々に知らせたいという中では、非常に自分の思いと仕事がマッチした」

そんな久米島を知り尽くしたマンデーさん案内のもと、島の魅力を探ることに!

まずは伝統工芸「久米島紬」。国の需要無形文化財に指定されていますが、この鮮やかな色は、何から出来ているのか知っていますか?

(今野リポーターとマンデーさんやり取り)
マ)すべて久米島に自生している木を使っています
今)月桃は薄ピンクですが、フクギは結構濃い黄色になるんですね
マ)木を使ったり葉っぱをつかったりとか、それぞれ違うので
今)自分の染めたい色によって使う植物も変えて

久米島の人たちの暮らしを支えてきた紬。大正時代は税金として納められていたため年間4万反ほど製作されていましたが、現在は300反をきっていてかなり希少に!

そこで若い世代にも関心を持ってもらおうとデニムブランドとのコラボやアクセサリーにするなどして形をかえながらも伝統を守り繋いでいます。

お腹がすいてきたところで次は腹ごしらえ!

久米島の赤鶏と味噌をベースにしたスープに惣慶もやしをトッピングした名物「島味噌もやしそば」を試食。

久米島の特産品がギュッと詰まった一杯です。

今野リポーター
「すごくシャキシャキしていて、もやしに香ばしさがあっておいしいですね、味噌とマッチしておいしいです」

食を堪能したあとは、島の人もあまり知らない秘境スポットへ!

マンデーさん
「島の方もなかなか来たことのない場所なんですが、たまに連れてくると皆さん古代遺跡じゃないというぐらいびっくりする場所がありまして、それがここです」

綺麗に整った断面の石が所せましと並ぶ「石切場(いしきりば)」。

マンデーさん
「当時、移住の方を結構受け入れる島で、移住してきたときに畑などがない時代に石を切り取って販売していたと聞いています。機械で切ったように綺麗に切られているんですが、たぶん手作業ですべて切られたんじゃないかと」
今野リポーター
「一見みると人工プールのような、温泉みたいな」
マンデーさん
「そうなんですよ、座るところもあって」

見て・触れて・体感してと、魅力が溢れる久米島ですがマンデーさんにとってどんな場所なのでしょうか?

マンデーさん
「いつでも帰って来られる場所で、自分の好きなことができる。癒される場所です。久米島の空気感を味わってほしいなと思っているので、たくさんの人に久米島を知ってほしいそれが目標です」

久米島町をたずねると島の顔として県内外へ魅力を発信し、島を愛し島に愛される男性に出会いました。