夏の甲子園の対戦相手が決まりました。8月6日の開幕に合わせて「高校球児を応援しよう」という特別展が、あさって5日から岡山市北区で始まります。展示されるのは、なんと120着のユニフォーム。展示の仕掛け人に思いを聞きました。


明徳義塾に智辯和歌山。過去の大会で優勝した高校など、【画像】のように、全120着のユニフォームがずらりと並びます。


(石原正裕さん)
「これ作新学院(栃木)のユニフォームなんだけど、肩にエンブレムがあって星が入ってるでしょ(【画像】参照)。これ甲子園の出場回数を表してるんです]

「そうすると栃木の学校は作新学院に負けまいと、全部入れてるんですよ。栃木商業は1回しか出てないけど、1回分を入れているし。この高校も2回だけど入れてる。それから…」

そう熱く語るのは、RSK山陽放送の石原正裕ディレクターです。10年ほど前からユニフォームを集め始め、そのコレクションはいまや700着を超えるといいます。


(RSK山陽放送 石原正裕ディレクター)
「成田高校という千葉県の高校がありますけど、お不動さんが有名なんですよね。だからこういう風に(【画像参照】)ユニフォームの裏に『不動心』と縫い取られている。単に着るものではなくて、魂がどこかに入っている。それが面白い」
最初は興味本位でしたが、その奥深さを知り、魅力にとりつかれました。今回展示するユニフォームの中には実際に球児が着ていたものも。

(石原正裕さん)
「滑り込んだ泥の跡もありますしね。すごく愛おしいです」

元球児で、現在は岡山県高校OB野球連盟の会長を務める綾野富夫さん(岡山東商OB)も、ユニフォームには格別な思いを抱いています。

(岡山県高校OB野球連盟 綾野富夫会長⦅岡山東商野球部OB⦆)
「伝統ももちろんあるし、先輩から受け継いだ歴史もあるし、これを見ていただいて岡山の人に高校野球にもっともっと関心を持ってもらいたい」


ユニフォームに込められた歴史、地域性。そして何よりも球児たちの思いを感じてほしいと石原ディレクターは話します。

(RSK山陽放送 石原正裕ディレクター)
「戦いの衣装の『機能性』『美しさ』『装飾性』というのを一つに押し込めている。野球をやっている子たちが『僕も活躍してこんなユニフォーム着てみたいな』という思いになってほしい」

「最強の高校野球ユニフォーム展」はあさって8月5日から、岡山市北区天神町のRSK山陽放送エントランスホールで開かれます。入場は無料です。