懸念は「円安」「原油高」ガソリンどこまで上がる?

この高値の理由は何なのか、経済評論家はこう指摘します。

経済評論家 加谷珪一氏
「直近、ガソリン価格が上がっている最大の要因はやはり政府の補助が削減されているからということになります」

政府が石油の元売り会社に支給しているガソリン補助金を、段階的に縮小していることが高値の要因だといいます。

コロナ禍の経済対策として去年1月から始まったこの補助金。
縮小は今年6月から始まり、10月以降は補助金がゼロになる予定です。

今後のガソリン価格はどうなるのでしょうか。

懸念されるのは「円安」と「原油高」だといいます。

経済評論家 加谷珪一氏
「ガソリン価格は政府の補助を除くと主に2つの要因で決まる。1つは原油価格そのものがいくらなのかということ。もう1つの要因が為替。為替が円安に振れると、輸入価格が上昇するということになり最終的にガソリン価格は上がってしまう。今、足元で円安が進んでいる状況もあるため、180円超えは50%以上の確率かなと思っている。最悪のシナリオは原油価格がまた上昇してしまい、かつ円安が進むというダブルパンチになると190円台ということも可能性はゼロではないのではないか」