連日の雨で芝が水分を含み、この日も雨脚が強まる中で行われた沖縄県総体サッカー競技男女決勝。女子の決勝に勝ち上がったのは初優勝を目指す那覇高校と大会2連覇中、県内高校女子サッカーの雄、美里高校です。

立ち上がりは、敵陣でプレーする時間を多く作り攻勢を強めた那覇。ドリブルで攻め上がり、金城芽依の右足一線、早々に先制します。更に那覇の時間は続き、伊是名からこぼれ球に玉田。前回王者、美里相手にリードを2点に広げます。

一方、まずは1点がほしい美里は、セットプレーのチャンスに石原が直接沈め、点差を1点に縮めるも、2-1と那覇リードで前半を折り返します。

しかし後半ペースをつかんだのは那覇でした。抜け出した國吉が冷静に沈めて那覇が3点目。そしてキャプテン伊是名が粘りダメ押しの4点目。大量得点で去年の王者を破った那覇が初の頂点に輝き、見事初優勝を果たしました。

初優勝 那覇高校 伊是名主将
「大会が始まるちょっと前まではけが人などが多くて、みんなで合わせたりすることもなかなかできなかったが、最後の最後、全員で・・」
「最後の最後まで全員で勝ち抜くことができて、最後まで全員で勝ち抜くことができて良かったです。」

続いて男子決勝は、2年ぶりの優勝を狙う強豪・那覇西と32年ぶりに決勝の舞台に戻ってきた名護高校の対戦となりました。

前半、リズムを掴んだのは那覇西。小気味よくパスを繋ぎ、名護ゴールに迫ります。迎えたコーナーキックでは比嘉隼が巻いたボールが名護のミスを誘いゴール。那覇西が早々に先制します。

名護は22分、スローインから左サイドを突破すると親川の折り返しに深井呂依。流れから得点に結びつけた名護が同点に追いつき、1対1で前半を折り返します。

王座返り咲きへ負けられない那覇西の怒涛の攻撃に対して、名護のGK松瀬が気を吐きます。ファインセーブを繰り返すも、再びコーナーキックから失点しリードを許してしまいます。

県総体初優勝へ、負けられない名護もセットプレーから見せますが、ゴールが遠く。名護の猛攻を防いだ那覇西が、2年ぶり17回目の頂点に輝きました。

那覇西高校 主将
「那覇西高校サッカー部の歴代の歴史のベスト4以上という歴史を塗り替えるために、また日々練習に打ち込んで結果で残せるようにしたい。」

優勝した 女子・那覇高校は全国大会出場をかけ九州大会に出場し、那覇西高校は7月から開催されるインターハイへの出場権を獲得しています。