岩手県盛岡市の学校法人が、釜石市に設置の準備を進めている留学生向けの日本語学科を設けた専門学校について、今年10月に予定していた開校を1年延期したことが分かりました。

 開校が1年延期されたのは、学校法人龍澤学館が釜石に設置を目指している「釜石市国際外語大学校」です。これは釜石市が1日に行った定例記者会見で明らかにしたものです。市によりますと、龍澤学館から今年4月に行われた学校設置に必要な法務省の出入国在留管理庁の審査について「告示しない」という結果だっという連絡があったということです。

 龍澤学館によりますと、確保した教員の経験が不足していることや校舎が現在改修中であることなどが審査をパスできなかった理由だということです。龍澤学館の地域連携SDGs推進室の長葭常紀室長は、「ご指導いただいた修正を加えて来年10月の開校を目指す」と話しています。

 市は10月1日の開校を目指して、無償で貸与する市所有の建物の改修費など約3億3千万円を今年度の当初予算に盛り込み、受け入れ準備を進めていました。野田武則市長は、「来年10月の設置を目指すと方針を聞いている。今後も連携して準備を進めていく」と話しています。