「一刻も早く前の生活に戻りたい」

7月4日、仮設住宅の集会場に集まる住民の姿がありました。災害のあと、住民の代表18人で作られた『復興委員会』と村上市の職員の話し合いです。

【村上市神林支所 地域振興課 竹内節夫 課長補佐】
「いざというときに、これを見ながら少しでも早く行動ができるために作成するものです」

小岩内集落では新しい避難計画を作ることになりました。避難の基準や避難所の見直しなどを行います。また、ほかの住民の意見を聞く場を設けることにしました。

7月30日、村上市の公民館に集落の住民32人が集まりました。住民全体としての意見をまとめるためにワークショップ開かれたのです。住民は議論を交わし、今後の復旧・復興への道筋や市への要望などを共有しました。

【小岩内集落 松本一男区長】
「今までこういう会に出なかった方も出てくれましたので、いろいろな意見が出たんじゃないですかね。安心して、夜雨降っても寝ていられる状態にしてもらえればありがたい」

1年の月日が経ってもなお、避難指示が解除される目途も、いつ自宅に戻れるかも分からない中で、住民は常に前を向いていました。

【小岩内集落 松本一男区長】
「一刻も早く、前の生活に戻りたいというのはありますね。前のように、集落のコミュニティも前の通りになってくれればいいんですけどね、まだまだ不安な面はいっぱいありますね。復興に向けて、みんな前のように盛り上げていかなければならないですけどね」

自然災害という大きな力に翻弄された1年。
それでも住民たちは、住民同士の絆と自分たちの集落を大切に思う気持ちで、一歩ずつ、復興に向けた歩みを進めています。