「集落で一緒に生活できなくことが、一番切ない」

およそ1年間の仮設住宅での生活について住民の思いを聞くため、BSN新潟放送では仮設住宅に住む33世帯に独自でアンケートを実施。体調の変化や今後の生活、今の悩みや不安を聞くもので、30世帯から回答がありました。

そのうち、仮設住宅に入居してから体調の変化があると答えたのは15世帯。めまいやストレスからの吐き気、睡眠時間が少なくなったなどの変化があるといいます。

また集落の自宅を解体し、現在は仮設住宅で生活をしている4世帯全てが小岩内集落以外に転居すると回答。理由としては、『宅地修復が困難』が2世帯、『大雨や土砂災害への恐怖』が2世帯でした。

ほかにも、アンケートには住民の赤裸々な思いが書かれていました。
ある男性は「今後、集落で一緒に生活できなくことが一番切ない」と記していたほか、「市営住宅に入居する予定ですが、住み慣れた集落を離れるのは、大変不安です」と記入した女性もいたのです。

新潟大学の卜部教授は避難指示の解除について、こうした思いを尊重し、最終的には住民の判断が重要になるとしたうえで、次のように指摘します。

【新潟大学 災害・復興科学研究所 卜部厚志 教授】
「雨の時期を一回クリアして雪の時期もクリアしたので、一通りのことをクリアしたので、そこは判断材料としては個人的にはリスクはありますけど、承知したうえでは帰れるのかなと思います」