「タバコのポイ捨てを防ごう」と、西川緑道公園に岡山市が「新型の吸い殻入れ」を設置しました。「人の注意をひきポイ捨てを思いとどまらせる」少し変わった吸い殻入れです。


きょう(1日)設置された「新型の吸い殻入れ」は、西川の景観を守ろうと岡山後楽館高校の生徒が岡山市に働きかけて実現したものです。

吸い殻の入れ口は二つ。【画像】のように「二者択一の設問」が記載されています。


思わず吸い殻で投票したくなるとして、全国で設置が進んでいるといい、問いかけは、あす(2日)に岡山後楽館高校の学生の手で発表されるということです。


(岡山市資源循環推進室平田健二主任)
「タバコを吸っていない方も、落ちている吸い殻を自発的に入れていただき、街がきれいになればと思っています」

岡山市では、設置前後の1か月間、周辺の吸い殻の数を検証する実証実験も行う予定で、どれほどの効果が出るか期待が集まっています。
【スタジオ】

「投票式吸い殻入れ」は、問いかけによってゴミ捨てを促すというものですが、これは行動経済学の「ナッジ理論」を用いたものです。

この理論は強制的にではなく、そっと促して行動を変える手法として知られていて、提唱者はノーベル経済学賞も受賞しています。このほかの具体例としては、男子トイレの汚れ対策として、小便器に「的」を書くことで床の汚れが減った、階段に消費カロリーを表記することで利用者が増えた、などがよく知られています。