山麓には数多の川や沢 被害はあちこちで
ただ、鹿島さんが土砂流出を心配するのはここだけではありません。崩れた沢の近くにある“住民たちで守るお不動さま”です。
(上一乗寺区民会 事務局長・鹿島龍次さん)
「土砂が出た時にはこれくらい(背丈ほど)まで埋まるんです。2年前とかもこの辺(背丈ほど)まで埋まっているんですよ」
これまで度々お堂が土砂で埋まり、一部潰れる被害が出たこともあったといいます。
(上一乗寺区民会 事務局長・鹿島龍次さん)
「信者の皆さん、自費で掘り返すんですよ。大変ですよ。これを、その人(信者)たちの物だし自費は勝手だからというのはあまりに酷」
実は、土砂が流れる川や沢は山麓には他にも数多くあります。過去には交通量の多い道路まで土砂が流れ込んだこともあり、決して人ごとではないと訴えます。
(上一乗寺区民会 事務局長・鹿島龍次さん)
「何が起きてもおかしくない。山側に住んでいるからどうこうではなく、絶対誰かが被害を受けるので」
今後、山麓に住んでいる住民だけでなくその先の市街地にも被害が出てくることを懸念します。