保険金の不正請求問題で揺れるビッグモーター。加入後2~3か月で解約される不自然な保険契約を数多く結んでいたことがJNNの取材でわかったほか、ねつ造された契約の存在も明らかになりました。
きょう、ビッグモーターに浮上した新たな疑惑。
大手損保関係者
「なぜこんな短期の保険契約が異常に多いのか。2~3か月で解約なんてありえない」
関係者によりますと、ビッグモーターが販売した自動車保険の中に、契約後2か月から3か月というきわめて短期間で解約される不自然な契約が数多く存在することが新たにわかりました。
契約時に一旦保険料が支払われた後、翌月から支払いが途絶え、そのまま契約が失効したケースが多いといいます。さらに、ビッグモーターの現役社員から「うその自動車保険契約を結んでいた」との証言も…
ビッグモーター 現役社員
「実は展示車の車に(損害保険を)かけてました」
ビッグモーターは福井県内の複数の店舗で、自動車保険について架空の契約が行われていたということです。
架空の契約は複数の保険会社にまたがっていて、展示車両や顧客に貸し出す代車に対して従業員名義で契約されているケースがあったとされ、こうした不正は数十件確認されたということです。
ビッグモーター 現役社員
「結局は社内のパーセンテージがあるんですね。20%切ったらだめなんですよ保険って」
ビッグモーターでは、納車した車のうち20%以上で保険もセットで売ることがノルマとして設定されていて、20%を下回ると降格や減給の対象になっていたということです。
損害保険に詳しい専門家は…
尾前損害調査オフィス 元損害保険会社社員 土井隆さん
「まさか(保険)代理店の方でねつ造した契約があがってくるというのは、予想していないだろうなと」
ビッグモーターではこのほかにも、従業員が契約者のサインを代筆していたケースも明らかになっています。
金融庁はきょう、ビッグモーターと損害保険会社7社に報告徴求命令を出していて、取引の実態を詳しく調べる方針です。
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