7月の最終日となった31日も暑さは収まらず、岩泉町小本で観測史上最高の36.9度となるなど、岩手県内8つの観測地点で猛暑日となりました。そんな中、1日から4日間の日程で行われる「盛岡さんさ踊り」の会場では準備が佳境を迎えています。

31日の県内の最高気温は岩泉町小本で36.9度、一関で36.5度、釜石で36.4度など、34の観測地点中8地点で35度以上の猛暑日を記録しました。小本は観測史上最高を更新したほか、一関は7日連続の猛暑日です。岩手県内では午後4時までに熱中症の疑いで10代から90代の男女20人が病院に運ばれました。このうち3人は部活動などで運動をしていた10代の女性です。

最高気温が32.7度となった盛岡市の中心部では、1日に始まる「盛岡さんさ踊り」の準備が進められていました。約500メートルにもなるパレードの沿道では、提灯の飾りつけや照明の設置がすでに終わり、有料の観客席で案内標識の設置作業が行われていました。1日から4日間の祭り期間中の盛岡の天気は晴れや曇りで、最高気温は31度から33度と厳しい暑さとなる見込みです。祭りの実行委員会は、観覧中はこまめな水分補給をして熱中症に気を付けるよう呼び掛けています。また、県内は31日午後から大気の状態が非常に不安定となっていて、県北部などを中心に局地的に活発な雨雲がかかっています。盛岡地方気象台は、きょう夜遅くにかけて竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうによる農作物などへの被害に注意するよう呼びかけています。