SNSで勧誘された若者が犯罪に手を染める「闇バイト」による犯罪があとを絶ちません。
「闇バイト」で窃盗に関与したとして逮捕され、その後、不起訴処分となった南信地方の女性が勧誘の手口を証言しました。
5月、東京・銀座で発生した強盗事件。
白昼堂々、3人組の男らが高級時計店を荒らします。

彼らは互いに面識はありません。
「闇バイト」で集まった集団とみられています。
全国で横行する「闇バイト」。
県内でも、闇バイトで犯罪に関与した疑いで、2022年から6月までの間に12人が検挙されています。

県警サイバー犯罪捜査課 澤渡知成次長:
「若者がSNSを利用する頻度が高くなっているため、SNSによる闇バイトが増えてきている。SNSを通じて、昨年から今年にかけて統計をとると、9割以上が20代でした」
闇バイトとは、主にSNS上で、仕事の内容を明かさず、高額な報酬の支払いをうたって、犯罪の実行者を募集する組織的な犯罪行為を指します。
ツイッター上には、「闇バイト」「裏バイト」などと表記された上で、・闇バイト多種多様扱っています ・即日即金日当15万円 ・安全に働いてもらえます といった文章が数多く投稿され、中には「闇バイトではありません」と記載した勧誘も。
ただ、仕事の詳しい内容については書かれていません。

県警サイバー犯罪捜査課 澤渡知成次長: 「楽して稼ぎたいという思いは誰しもあると思いますけど、投稿を自分でしたり、投稿を見つけて自ら(犯罪に)加担してしまう状況」
SNSを通じて、犯罪グループのリーダーや指示役と知り合い、強盗、詐欺など様々な犯罪に実行役として加担してしまうおそれがあります。
逮捕・不起訴となった女性:
「誘ってきた人たちが、なんでそんな騙すようなことするんだろうっていうちょっと怒りっていうかもちょっとあったり…」
南信地方に住む、20代の女性。
「闇バイト」に応募し、窃盗などに関与した疑いで今年5月に逮捕されました。