宮城県内で新型コロナの感染が再び広がる中、村井知事は31日、確保病床のおよそ半数が埋まっていると明らかにし、県独自の注意報や警報を発出する目安について「病床稼働率や重症者数が大きな指標となる」と述べました。

村井知事:
「重症者が2人出ました。ベッドも埋まりつつあって200床を超えているので、次第に病床はふさがっていく可能性がある」

村井知事は定例会見で、県が確保する416のコロナ病床のうち、現在200床余りが埋まっていると明らかにしました。県内の新型コロナの感染者数は6月下旬から増加傾向が続いていて、先週の発表では1定点医療機関あたりの1週間の感染者数は14.95人と5類移行直後の5月上旬の4倍以上となっています。

会見で、県独自で注意報や警報を発出しないのかと問われた村井知事は「現在はその状況には至っていない」としたうえで、今後の発出の可能性に言及し、感染者数よりも「病床の稼働率や重症者数が大きな指標となる」と述べました。

村井知事:
「病院間の病床の調整を県が間に入ってやらなければならなくなるような状況が見えてきたら注意報、やらなければならなくなったら警報といったような形にだんだんなっていくのでは」

そして、お盆の時期を前に遠出や人と集まる機会が増えることから、県民に対し改めて基本的な感染対策をするよう呼びかけました。