小学校教諭が職場の会合から帰宅する際、本来処分すべきであった児童33人分の成績などが記載された書類を落とし、紛失していたことが29日わかりました。

書類を紛失したのは富山市立豊田小学校の5年生の担任教諭です。
富山市教育委員会は29日の記者会見で、これまでに個人情報が悪用された事実は確認されていないとしています。

富山市教育委員会の発表によりますと、終業式のあった7月24日、5年生の担任教諭が本来処分すべきであった児童33人の成績や氏名などが記載されている書類をかばんに入れたまま、職場の飲み会に参加しました。
この後、酒に酔って帰宅する際、自宅アパートの玄関付近で、かばんから家の鍵を取り出す際に、書類を落としたとみられています。


翌25日、同じアパートの住民が散らばった状態の書類を見つけ別の住民と相談、アパートの管理会社を通じて持ち主に返還されるよう依頼しましたが、26日になっても回収されていないことから、富山市教育委員会に連絡、事態が発覚しました。
そして、連絡を受けた豊田小学校の校長らが書類緒を回収したということです。

教諭はもともと今月末に退職する予定ですが、富山市教育委員会は処分について検討しているということです。

富山市の小中学校での個人情報の管理をめぐるトラブルは、今年度に入り4件目、教育委員会は情報管理の徹底を呼び掛けるとしています。