富山湾の沖合300メートルの海上で28日、釣りに出ていたミニボートのエンジンがかからなくなって流され、伏木海上保安部と魚津消防署に救助されました。
28日午後4時半ごろ、富山県黒部市の生地鼻灯台から北西300メートルの富山湾で、釣りをしていた愛知県の30代の男性が乗ったミニボートのエンジンがかからなくなり、流されているので救助してほしいとの118番通報が入りました。
通報を受けて、伏木海上保安部の“警備救難艇”と魚津消防署の消防艇が出動、約1時間後、生地鼻灯台から西南西1200メートル付近まで流されていたミニボートに合流、乗っていた30代男性とボートを収容し、午後6時ごろ魚津市の経田漁港に送り届けて救助を完了しました。男性にけがや体調不良などはありませんでした。

男性によりますと「午後4時ごろ生地鼻灯台近くの海岸から出港し、釣りをしていたところ突然エンジンが停止した。ミニボートの空気が抜けており、徐々に沖の方に流される状態であったため、不安を感じ救助を求めた」と話しているということです。

伏木海上保安部によりますと、2馬力以下の船外機(取付用エンジン)付きミニボートは、船舶免許がいらないため気軽な海のレジャーとして人気ですが、知識と準備不足により出発後のトラブルも多いということです。
事故を防ぐために、出発前に船外機やプロペラの取り付け状態を確認することや、性能や故障時を考慮し、オールを装備しておくこと、そして岸から1キロ以内で行動するよう呼びかけています。