季節の変わり目である土用の時期に 丑の日にちなんで「う」が付く食べ物を食べる土用の丑の日。市販のウナギをよりおいしくいただくコツを、富山調理製菓専門学校で日本料理を教えている窪田竜彦さんに教えてもらいました。

橋本星奈アナウンサー:「スーパーで売られているこのようなウナギのかば焼き。このままでもおいしいですが、さらにおいしくするためにはどうしたら?」

調理技術科教員:窪田竜彦さん「スーパーで売っているウナギは、見ばえをよくするためにタレを必要以上に塗ってあったり、焦げがあるので、それをお湯で流してあげることによってうま味が増しますね」

ウナギをおいしく食べるポイントは沸騰した「お湯をかける」こと。両面をさっと流す、このひと手間が重要です。

窪田さん:「余分なタレと、あと焦げが流れますし臭みも取れます。で、皮のコラーゲン質が取れてプルプルに仕上がります」

さらにおいしくするコツは、「焼く」こと。

窪田さん:「皮面からパリっと仕上げていきます」「ジュー」「外はパリっと中はふわっと仕上がります」

かば焼きについているタレを塗りながら
さっと火を通すことで、香ばしさとふんわり感をプラス。オーブンや魚を焼くグリルで焼くとさらにおいしいんだとか。

このままごはんに乗せても十分おいしく味わえますが、簡単アレンジレシピとして窪田さんが教えてくれたのが。

窪田さん:「きょうはうざくすを作ってみたいと思います。ウナギときゅうりを合わせた酢の物です」

材料はこちら。きゅうりに、わかめ、紅ショウガ。だしとしょうゆ、みりんを加えた合わせ酢を準備しておきます。

まずはきゅうりの下処理から。両端を切り落として。
窪田さん:「上のほうが色が濃くて苦みがあるのでそこは軽く皮をむきます」
縦に4等分してきゅうりの種も取ります。

橋本アナウンサー:「種を取る理由って?」窪田さん「水っぽくなくなります」「シャキシャキとした食感になります」

およそ5ミリ幅で斜めに切り、塩を入れてもみ込みます。

窪田さん:「ここで余分な水分を出します。しんなりするまでしばらく置いておきます」

しばらく置いたあと水洗いをして水気をきっておきましょう。きゅうりにわかめ、すりおろしたショウガに紅ショウガを入れ、合わせ酢を入れて軽く混ぜたら
あっという間に盛り付けへ。

窪田さん:「まずは野菜を下に敷きます」

その上に焼いたウナギを乗せ、さらに野菜を乗せます。
橋本アナウンサー:「残った汁を上からかけて」

仕上げにごまをかければ「うざく酢」の完成です。
橋本アナウンサー:「とっても簡単に10分かからないぐらいで」窪田さん:「おうちで簡単に作れます」

橋本アナウンサー:「いただきます。んー!さっぱり。でもウナギのうま味がしっかり感じられます。パリパリ感、あとふっくら感。市販のウナギのかば焼きとは思えないぐらいおいしいです」

ちょっとしたひと手間でさらにおいしくなるウナギ。精をつけて、暑い夏を乗りきりましょう。