世界のトップ16チームが参戦しているバレーボール・ネーションズリーグ。第1週のアメリカ大会を日本時間6日に終え、日本が唯一、4戦全勝。東京五輪金メダルで世界ランク1位のアメリカに、3-0のストレートで勝利し快進撃を見せている。

試合中の眞鍋監督

アメリカ大会の最終日は地元、アメリカと対戦。前の試合で26得点を叩き出した井上愛里沙(27)が「アメリカは世界一なので普通にやっても勝てる相手じゃないとわかっていたので、サーブで仕掛けるというかちょっと不意をつくようなサーブを打とうという風にミーティングで話をしていた」と言う通り、第1セットからサーブで崩して先手を奪った。その後も、アメリカに思うような攻撃をさせず、セットカウント3-0のストレートで勝利した。

スパイクを打つ古賀選手

ここまでチーム最多93得点の主将・古賀紗理那(26)は「本当に(日本は)小さいチームなので組織的な戦術とか組織的な動きで勝っていく必要がある。少しづつですけどチームが成長しているのが結果につながっていると思う。これからが勝負だと思うのでさらに成長していけるように頑張っていきたい」と意気込んだ。



試合後、眞鍋政義監督(58)は「やはり今まで練習してきたことができたのかな。それとアメリカのブロックにやられるケースが少なかったのでそれも勝因のひとつかな」とふり返った。そして「このアメリカでの4連戦、4連勝、いいですね~」と笑顔を見せた。

アメリカ戦、勝利後の眞鍋監督

東京五輪ではメダルを期待されながら 25年ぶりの予選ラウンド敗退となった日本。5年振りの代表監督復帰となった眞鍋監督は大会前「パリ五輪に出られなければ、女子バレーは誰も相手をしてくれなくなる」と危機感を募らせていた。“強いニッポン”を取り戻すため、好スタートを切った新生・眞鍋ジャパン。次戦は場所をフィリピンに移し14日、ポーランド(世界ランク10位)と対戦する。