世界のトップ16チームが参戦しているバレーボールネーションズリーグが6日(日本時間)アメリカ・ルイジアナ州で行われ、世界ランキング7位の女子日本代表は、世界ランキング1位のアメリカにストレート勝ち。日本は開幕から4連勝とした。(25-22、25‐20、25‐20)

日本は島村春世(30)、林琴奈(22)を今大会初めてスタメンで起用。セッターの関菜々巳(22)と、ドミニカ戦でチーム最多26得点を記録した井上愛里沙(27)は2戦続けてとなり、開幕から小川愛里奈(24)、古賀紗理那(26)、リベロ小島満菜美(27)が4戦連続となった。

第1セット、序盤から東京五輪金メダルのアメリカを相手に一進一退の攻防。日本はリベロの小島やレシーブが持ち味の林がアメリカの強烈なスパイクを拾い、粘り強いディフェンスからリズムを作った。ドミニカ戦に続き好調の井上が得点を重ね第1セットを25-22で先取。

林選手(左)小島選手(右)

続く第2セットは日本が強化してきたサーブとレセプションが光った。林や井上がサーブで相手レシーバーの体勢を崩し、セッターに効果的な攻撃を許さなかった。逆に日本はアメリカのサーブを的確にセッターに返し続け、ミドルからのアタックでブロックを絞らせず25‐20で連続でセットを奪った。

第3セットに入っても日本の勢いは止まらない。攻撃面ではキャプテン古賀がスパイクをコースに打ち分けるなどでリードを広げると、井上は相手ブロックの指先を狙い、タッチアウトで得点を重ねる技術の高さを見せた。日本は最後まで高い集中力で第3セットも25‐20とアメリカを圧倒。

古賀と井上が両チーム最多の19得点と日本の攻撃をけん引した。世界ナンバー1を相手に、セットカウント3-0でストレート勝利した日本。新生・眞鍋ジャパンが快進撃の4連勝でネーションズリーグ第1週を唯一の全勝で終えた。




試合後、井上は「アメリカは世界一なので普通にやっても勝てる相手じゃないとわかっていたので、サーブで仕掛けるというかちょっと不意をつくようなサーブを打とうという風にミーティングで話をしていてそれが1セット目の最初から出来ていた」と勝因を振り返った。

次戦は場所をフィリピンに移し14日、ポーランドと対戦する。