損保ジャパンに、ビッグモーターの創業者の息子である前副社長が一時在籍していたことが、新たにわかりました。
会見に姿を見せなかった前副社長ですが、今後も創業者親子の実質的支配が続く可能性も指摘されています。解説です。
前副社長・兼重宏一氏はどんな人物?

熊崎風斗キャスター:
様々な問題が噴出しているビッグモーターですが、前副社長・兼重宏一氏に注目していきます。前社長の宏行氏の息子にあたる人物です。
<前副社長の経歴>
早稲田大学商学部 卒業
2010年:ビッグアセット取締役(ビッグモーターの資産管理会社)
2011年:日本興亜損保入社(損保ジャパンの前身企業)
2012年:ビッグモーター入社→社長室次長
2015年:経営学修士(MBA)取得→ビッグモーター副社長に就任

ビッグアセットはビッグモーターの株の100%を保有していますから、事実上の親会社という言い方もできるかもしれません。ちなみに前社長・宏行氏の自宅はビッグアセット名義だということです。

前副社長は、ビッグモーター内ではどういう人物だったのでしょうか。
特別調査委員会の報告書によりますと、次期社長就任が確実視されていたということです。ただ、従業員に対して頻繁に降格処分を行っていました。2020年8月から工場長47人が降格処分になっているということです。
ビッグモーター 元店長
「基本的には本部も逆らえない。機嫌を損ねるとその日付けで解任される」
