山口県山陽小野田市の市青年の家にあった、国内で稼働する国産機として最古のプラネタリウムが27日、撤去されました。

プラネタリウム「ミノルタ MSー10」は、山陽小野田市の市青年の家・天文館に設置されていました。1966年に設置され、国内で稼働する国産機としては最も古いものです。およそ5000個の星を投映することができるなど、当時では画期的な技術が導入されていました。

しかし施設の老朽化や、投影機に使われている白熱電球が製造中止となったこともあり、天文館はことし3月、閉館しました。

プラネタリウムは製造元に譲渡されることになり、26日から撤去作業が行われました。最後の姿を見ようと、長年、プラネタリウムに親しんできた地元の人たちも訪れ、別れを惜しんでいました。

見に来た人
「長年、市民の皆さんに親しまれておりましたので、もったいないなあという気はします」
別の人
「なんかさみしくなりましたね。今までずっとプラネタリウムの会でやっておりましたので。なくなることがやっぱりさみしいですね」
初代オペレーターの人
「なんか本当にさみしくって、お嫁に出す気持ちです」
コニカミノルタ プラネタリウム 営業部・増田善久さん
「一番売れたプラネタリウムの第1号機ということで、大変会社としては価値のあるものだと」

メーカーでは工場(愛知県)で一時保管し、展示を検討するということです。