こうした中、厚生労働省は「循環器病」の患者に対する包括的な支援体制を構築しようと、15の府県の医療機関に総合的な支援センターを配置することを決め、県内からは信大病院が選ばれました。

8月1日に開設し、医師や看護師をはじめ、薬剤師、管理栄養士など様々な職種が連携・協力し、患者や家族に情報提供やアドバイスを行います。

■大野康成医師
「こんなくだらないこととかっていうふうに思わずに、まず相談してみるっていうのが大事だと思います」

こう語るのは、これまで県内のがん拠点病院である信大病院で、患者の相談支援に深く関わってきた大野康成(おおのやすなり)センター長です。

■大野康成医師
「がんは国が主導でやってきたっていう形もありますので、そういうモデルケースを使って心臓とか脳卒中に関しても、体制を整えるっていうようなことが、今後は必要になってくるのかなっていうふうに思いますので」

信大病院では、県内のどこでも患者が安心して治療や支援が受けられるよう、将来的には、北信、東信、中信、南信の中核となる病院でも同様の体制を構築し、連携などを円滑に進めていきたいと考えています。

■桑原宏一郎教授
「地域でサポートしていくのが非常に重要だと思います。(支援センターを)その最初の一歩としたいと思います」

■小岩井順子さん
「支援センターができて医療者の皆さんもチームっていうかいろんな分野の皆さんが関わっていただけるので、私たちとしてはとてもありがたいことだなと思います」