■小岩井順子さん
「本当に診療時間って、5分10分15分の枠の中で相談していくっていうのは難しい。(悩みは)ライフステージそれぞれの立場であると思うので」
■担当する元木博彦医師
「僕らはどうしてもお薬のことはある程度皆さんにこうするといいよって言えるんですけど、お仕事で困ってるんですっていったときに、それどうしたらいんだろうっていうのはなかなかうまくサポートできてなかった面があるんです」
就学、就労、介護、リハビリ…
患者の悩みは多岐にわたり、必要な情報をどこで得られるかわからないと話す人もいるといいます。
生まれつきの心疾患を抱える人は日本では100人に1人と言われていますが、一方で、狭心症や心筋梗塞など加齢に伴う心臓病もあり、こちらは誰でもかかるリスクがあります。
■桑原宏一郎教授
「脳卒中と心臓病あわせて循環器病と言うことが多いんですけど、高血圧ですとか高コレステロールですとかそういった方が循環器病になりやすいってことがわかっています」 「循環器病もあまり知られてないんですけど、がんと同じように予後が悪い病気で5年生存率で言うと…」
信大病院循環器内科の桑原宏一郎(くわはらこういちろう)教授によると、すべてのがんの5年生存率が63%であるのに対し、心不全は4年生存率で、すでに55%となっていて、がんよりも悪い数字です。
■桑原宏一郎教授
「悪性腫瘍(がん)と違うのはやはり非常に長くゆっくり時間をかけて悪くなる。治ることがないのでずっと病気と付き合っていく必要がある。循環器病は特に高齢者で増えてまいりますので、患者さんの病気の管理ですとか生活支援ですとかそういったものを長いスパンでやっていく必要がある」