世界三大ナッツの一つに数えられる「ヘーゼルナッツ」。
ほぼ輸入に頼っていたヘーゼルナッツを信州の特産にしようと情熱を傾ける長野市の男性を取材しました。

長野市北部にあるアイスクリームの店「ふるフル」。

地元産の果物などをたっぷり使った「生(なま)アイス」が評判で、平日も客足が絶えません。
■お客さんは
「アイス好き」
「SNSか何かでヘーゼルナッツのアイスあると見て。おいしかった」

一番人気は「ヘーゼルナッツ」のアイスです。

■古畑あずみキャスター
「ヘーゼルナッツ味いただきます。ナッツの香ばしい風味とコクのあるうまみが口いっぱいに広がる。いくらでも食べられそう、おいしい」

ヘーゼルナッツは、店の隣に広がる畑で栽培されています。

■岡田浩史(おかだ・ひろし)さん
「これがヘーゼルナッツの実。あと1カ月くらいしたら、茶色くなって実が落ちてくる。その落ちた実を拾うのがヘーゼルナッツの収穫」

岡田浩史さんは、ほぼ100パーセント輸入だったヘーゼルナッツの栽培にとりくみ、2023年で10年目。
国内では、パイオニア的な存在です。
■岡田浩史さん
「これが次世代の長野の新しい農産物になるのではないかと自分の中で確信した」

食品機械の輸入商社に勤めていた岡田さんは、世界一おいしいと言われるヘーゼルナッツの産地イタリア・ピエモンテで見た冬の農園に衝撃を受けました。
■岡田浩史さん
「雪の中でヘーゼルナッツ?と思ってしまって。それだったら長野でもつくれるのではと思ったのが一番のきっかけ」

農業経験は全くありませんでしたが会社を早期退職し、2014年にふるさとの長野市で、ヘーゼルナッツの栽培に乗り出しました。
木を植えてから実が採れるようになるまで5年ほどかかりますが、2023年は、150本の木から300キロほどの収穫を見込んでいます。














